UADNEVE1073ボーカルをプロの質感にするプラグイン

年末になるとアメリカ圏のブラックフライデーセール。毎年この時期は過激なプラグインの安売りに散財してしまうクリエイターは少なくない。プラグインメーカー各社から送られてくる怒涛のプロモーションメールに負けた人も多いのでは。

最近。ボーカル素材のミックスを手がける機会が増え、気になっていたNEVE1073をゲットしたのでレビューします。

今年は国内イオンの量販店もブラックフライデーを銘打ってセールの前倒しをする試みもあったようですが、音楽制作に使用するサードパーティーのプラグインを所有する人なら何かしらこの時期に新ネタを仕入れますよね。

僕はオーディオレストレーションやマスタリングを主体としたサービスを運営していますが、小規模MIXを依頼される機会が増えたため、そのための実用性が高いプラグインを幾つかゲットしました。

UAD NEVE1073はやはり死ぬほどズルイので歌を録音する人は必ずゲットしよう

趣味クリエイターにとっても安価なコンデンサーマイクが多く出回るようになり、歌やアコースティックギターなどの生楽器を手軽に録音できるようになりました。しかし、ボーカル素材の音作りはとても難しい。聞きなれた有名アーティストの質感を得るのは無理と思うことも多いでしょう。

DAW搭載の各種標準搭載エフェクトを使っても「イメージしたあの声」との誤差を感じる人は大半。世界的にヒットするような楽曲の多くは老舗レコーディングスタジオで厳選された機材と最新プラグイン、なによりもトップエンジニアのノウハウが惜しみなく導入され、庶民クリエイターが追いつくのは難易度が高いです。

レコーディングスタジオで厳選される機材の最大の特徴

一言で言うと「通しただけで音が良くなる」ようなアウトボードが満載ということだ。経験豊富なプロのエンジニアがそれらを絶妙にセッティングする。マイク、ミキシングコンソール、エフェクターボード、どれも通常の生活をしていては巡り会えない高額機材。音にこだわり抜いたアウトボードはどれもすごい。アマチュアには10万円単位の高額エフェクターを複数持つなんてなかなかできない。DAWによるセルフレコーディングがプロの世界でも標準になった現在、これらの機材がエミュレートされたプラグインの併用は普通のこと。

歌素材のクオリティアップに一番重要なのはアナログのアウトボード

コンデンサーマイクでDAWに録音している方はどんな順序でパソコンに取り込んでいるでしょうか?最近はマイクプリ内臓のオーディオI/F(オーディオインターフェース)から接続するパターンが最もベーシックだろう。その多くがマイクプリ内臓。実はこれ自体がマイクの音質クオリティを決定づけます。普通に録音するには申し分ありません。ただ、これがトップアーティストの音に近づけられない大きな要因の一つです。

NEVE1073ヘッドアンプの実機は有名アーティストの作品で定番的に使用されまくっているヴィンテージ機材。通しただけで得られるファットでコシのあるサウンドは、後付けのエフェクト処理では得られない質感があります。ボーカル使用した時の説得力がダントツに違います。EQも音痩せせず、ボーカルにとってなんとも使い勝手(出したい声に近づけられる)が良いものとなっています。ボーカル用のプリセットセッティングは初心者にとって参考になります。

一世代前のSSLのコンソールを使用レコーディングスタジオではボーカルやベース、キックドラムなどの要となるコンソールのチャンネルのマイクプリは使わずにこう言ったヘッドアンプの名機を厳選して録音されていました。これらのハードの機材はプラグインのように全チャンネルにはさめるわけではなく、長いスタジオワークで培われてきた音作りアプローチに応じた定番的な使用法があったようです。

下記は以前にも紹介したサウンド&レコーディングマガジンの動画です。CDの制作コストが高額だった時代のスタジオワークが公開されており、そういったハード機材を実際ではどんな楽器に通して音作りされているかを確認できます。

UADのオーディオインターフェースapolloシリーズにはユニゾンテクノロジーという、ヘッドアンプ系のプラグインがパソコンのDSPを使わずにかけ取りができるシステムが便利ですが、すでにレコーディングされたボーカルトラックなどに挟んで使用することもできます。藤本健さんのブログで実際に実機とレコーディング比較した親切なブログ記事も紹介します。

その他楽器にも使用してみた個人的な使用感として

UADのNEVE1060プラグインはファットで丸みがあり、コシがあるのが特徴。ボーカル、ベース、ドラム、エレキギターなどは通しただけで存在感が増します。また一番上に貼った動画のコメントにもあるようにすでにコンプを通したかのような音の存在感が増す効果を感じられます。アナログエミュレーションならではの心地よい色付けがあります。その他のビンテージコンプと組み合わせればボーカル作品の本物感をぐっと向上します。個人的にはシャキッとしたイメージを目指す、アコースティックギターのストロークではややシャープさが欠ける印象があります。

ポップスやロックのいわゆるバンド編成を想定するボーカル楽曲を録音するには優先して投資すべきプラグイン。オケの全体的な説得力が高まります。

ボーカルミックスのクオリティを劇的に向上させるプラグイン活用のコツ

UADのプラグインはWAVESほど価格変動は激しくありませんが、2016のブラックフライデー期間中でも時期に応じて価格変動がありました。僕は必要性にかられて早めに手を出してしまったため、179$でゲット。12月後半は99$でした(泣)。人気ということもあり、客寄せのフロント商品のような扱われ方をしている気がします。でもこれは絶対買い。エフェクトという観点でいえばとても地味ですが、こういう微差にこだわるクリエイターが大差を獲得するのはいうまでもありません。

音楽Hi-TeQ

最後までお読みいただきありがとうございました。

〜こちらの記事も合わせてどうぞ〜

音楽SEO対策①YouTube投稿で必ず押さえておくポイント

歌専用プラグインNectar2の厳選プリセット18種を録音してみた

自宅マスタリング対応|モニタースピーカーのセッティング手順


コメント

“UADNEVE1073ボーカルをプロの質感にするプラグイン” への4件のフィードバック

  1. 通りすがりのアバター
    通りすがり

    突然のコメント失礼致します。
    こちらのページで紹介されているのは
    http://www.uaudio.jp/uad-plugins/equalizers/neve-1073-collection.html
    こちらであっていますでしょうか?
    そうだとしたら、今買うのはお得ではないですよね…値段的に、

    1. SoundRefomer@yamakaWA!!!のアバター

      コメントありがとうございます。
      さすがに年末時期ほど安くなることはほとんどありませんが、1073は人気アイテムとして頻繁にOFF企画に設定されています。
      200$以上で買うのは勿体無い気がしますね。

  2. […] TR1 1.①の手順でボーカル波形をならす 2. Pre amp ( 1073preamp&EQ/UAD) 3.EQ(Ozone7 EQ /izotope or SSL系EQ)  4.Comp(Tube-Tech CL 1B/sofutube) 5.Comp(1176LN/uad) 6.EQ(Pultec EQP-1A プラグイン/uad) ↓ ヴォーカルバス […]

  3. […] TR1 1.①の手順でボーカル波形をならす 2. Pre amp ( 1073preamp&EQ/UAD) 3.EQ(Ozone7 EQ /izotope or SSL系EQ)  4.Comp(Tube-Tech CL 1B/sofutube) 5.Comp(1176LN/uad) 6.EQ(Pultec EQP-1A プラグイン/uad) ↓ ヴォーカルバス […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です